酵素 enzyme 歴史

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酵素(enzyme)の歴史

1832年発見

 

酵素は1832年にパヤンとペルソという二人の学者に発見されました。

 

はじめに発見された酵素はアミラーゼで、翌年にはでんぷんの糖化も発見し生命が存在しなくとも発酵の一部が進行することを見つけました。

 

この頃にはまだ酵素という名前はついておらず生体の中にある因子として考えられていました。

 

生体から抽出された因子として発見されたり、生体から分離されるようになるのはペプシンというたんぱく質分解酵素が発見された1836年頃からとされています。

 

それまでは、生体の中か生命のいるところでなければ、発酵現象が起こらないと信じられていて、有機物は生命の力がなければ作れないとされていました。

 

そのため酵素の作用が生命から切り離せる単なる化学反応だと発見されたことは当時かなり画期的な発見とされていました。

 

由来

 

酵素(enzyme)という名前はギリシア語の酵母の中という意味の単語からつけられたもので1878年にドイツ人のウィルヘルム・キューネによって名づけられたそうです。

 

酵素がタンパク質であることがわかるのも遅く、1926年にジェームズ・サムナーがナタマメウレアーゼという酵素の一種の結晶化に成功したことで酵素の実体が発見されたことで段々と酵素はタンパク質であることが知られるようになってきたようです。

 

以降、タンパク質からできている酵素が多く発見されたことで、タンパク質が酵素の本来の姿、とされるようになりました。

 

研究は今も続けられており、現在ではタンパク質以外で酵素作用をもつリボザイムという物質も発見されています。そこから、人口酵素が設計できるのではないかと、開発が進められています。

 

私たちが酵素の力を借りてダイエットや健康維持などを行えるのもこうした歴史があって色々な人の努力や研究の成果があってこそなのだと思うとなんだか感慨深くなってきますね。

現代の酵素

人工的に作られる酵素

 

酵素やそれ以外の科学の分野での研究が進められてきている現代では、酵素の構造を変えることで人工的に酵素を作り出せるのではないかという試みが進められています。

 

その方法も様々あるようですが、大きくわけると2種類あり酵素タンパク質自体を変える方法と超分子化合物というものから作る方法で行われているようです。

 

酵素タンパク質を変えていく方法は、1980年代から研究されていて、バイオテクノロジーの一環として扱われています。

 

はじめは別々の種族である生き物同士に共通している酵素の中で同じところが多い部分とそうでない部分があることがわかったことから配列を変化させていく方法が取られていました。

 

コンピューターの進化とともに、実際にタンパク質を一つ一つ測定することなく、シュミレーションによってコンピューター上で結果を予測できるようになってからは研究も大きく進み遺伝子情報からもアプローチできるようになってきています。2008年には実際に機能する酵素ができたという報告もあります。

 

超分子化合物を使用する方法とは、タンパク質の中の基質特異性をモデル化して作られた化合物である超分子化合物を使って酵素を作り出すというものです。この方法により、ある限定した化合物にのみ反応するような化学物質を作り出すことに成功しています。

 

現在では、ある特定の分子を含ませることでそれを認識し、蛍光に光るような超分子化合物も作られていて今後の発展が期待されています。

 

 

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